新規機体の生産終了と、次世代「ドローン・ウォッチドッグ」開発のお知らせ

長年にわたり、当社の農薬散布ドローンをご愛用いただき、誠にありがとうございます。

当社ではこれまで、農業用ドローンの開発・製作・販売・修理・運用サポートを行ってまいりました。

しかし近年、農業用ドローンを取り巻く市場環境は大きく変化し、新規機体に対する需要も低迷していることから、新規機体の生産を終了することといたしました。

一方で、これまで当社の機体をご購入いただいたお客様への修理・整備・技術サポートについては、今後も可能な限り継続してまいります。

そして現在、新たな取り組みとして開発を進めているのが、既存ドローンの安全性をさらに高めるための次世代「ドローン・ウォッチドッグ」システムです。

GNSSだけに頼らない、新しい安全監視へ

現在のドローンは、GPSをはじめとするGNSS(全球測位衛星システム)に大きく依存しています。

しかし、衛星電波の受信状態や周辺環境などによって測位精度が変化する可能性がある以上、「GNSSが正常であること」を前提とした安全対策だけでは十分とは言えません。

そこで当社では、機体本体とは独立したミニLinuxコンピュータとカメラを搭載し、画像解析をはじめとする複数の情報を組み合わせることで、GNSSとは異なる原理による位置・移動状態の把握を目指しています。

一つの測位方法だけを信頼するのではなく、

「GNSSが示す位置」と「機体自身が周囲を見て判断した位置・移動」を相互監視する。

これが、現在開発を進めているウォッチドッグの基本思想です。

カメラによる地表・周辺環境の認識、機体の移動量や方向の推定、各種センサー情報などを複合的に利用し、GNSSに異常や大きな誤差が生じた場合でも、それを別系統から検知できるシステムを目指します。

将来的には、単なる警告だけではなく、異常を検知した際に操縦者へ知らせたり、機体側の安全動作につなげたりすることも視野に入れています。

「新しい機体を売る」から「今ある機体をより安全に」へ

新規機体の生産は終了します。

しかし、私たちのドローン技術開発が終わるわけではありません。

これからは、これまで販売してきた機体をできるだけ長く、そしてより安全に使っていただくための技術へ重点を移していきます。

GNSSだけに依存しない、もう一つの“目”をドローンに持たせる。

長年、ドローンを製作し、飛ばし、修理してきた経験を生かしながら、既存機体にも追加搭載できる独立型安全システムとして「ドローン・ウォッチドッグ」の製品化を目指します。

詳細については、開発の進捗に合わせて順次お知らせいたします。

今後ともよろしくお願いいたします。